不慣れな状況に踏み出して様々な役割を担うことの面白さをどのように学んだのか
現在SRIインターナショナルの製品・サービスチームで新製品導入のプログラムマネージャーとして新製品を市場に送り出す仕事を担当しているPrathima Ignatiusにインタビューをしました。
私は、電気とコンピュータサイエンスのエンジニアであるだけでなく、プロダクトエンジニアリングと製造管理の経験もあります。研究分野のエンジニアは日々新しい技術を発明していますが、私たちのグループはその技術を大量生産へ移行したり、これらの製品がビジネスの分野で活用できる方法を見つけたりすることを支援しています。現在は、SRIのロボティクスラボで、遠隔操作ロボットシステム「Taurus」プロジェクトに携わっています。
私がSRIにたどり着くまでの道筋はインドから始まり、その後は舞台を転々として多くの職責を経験しました。まずインドからフロリダに引っ越して南フロリダ大学の電気工学の学位を取得しました。その後、テキサス・インスツルメンツ(Texas Instruments)とシュルンベルジェ(Schlumberger)でプロダクトエンジニアとeDFTエンジニアとして勤務した後に、シカゴに移って製造管理に携わりました。それから、私と夫は家族の近くにいるためにニュージャージー州へ引っ越し、半導体装置の専門企業で再び製造管理の仕事に就きました。そして、2020年にSRIインターナショナルの製品・サービスチームに加わったのです。
皆さんの多くがそうであるように、私も浮き沈みのある人生を歩んできました。SRIに入社する前までは職場では一番の若手であった上に、たった一人の女性であることがほとんどでした。特にインドでは、目上の人を尊敬し、疑問を持たないようにと教えられて育ちましたからとても大変でした。しかし、そんな中でも両親は私に対して居心地が良い環境から一歩踏み出して、疑問を抱いて探求し、様々な活動に参加して新しいことに挑戦するようにと後押しをしてくれました。
この考え方は、かつて勤務していた会社で、私より年次の高い同僚に「組織にポジティブな変化をもたらしたい」と疑問を呈した時に大いに役立ちました。私はクビになることを覚悟していましたが、同僚たちは私の勇気と透明性を尊重してくれ、それからは私は自らの職責や所属するチームでより多くのことを成し遂げられるようになりました。最終的に私はその会社で4つの部門を管理するようになり、期待以上の仕事ができるようになったのです。
そんな中、私は2時間かかる通勤の途中に、毎日SRIに立ち寄って自分にピッタリなポジションがないかと定期的にチェックしていました。そして2020年にそのポジションを見つけ、それ以来ここで働いています。私の仕事はSRIのイノベーションを市場に送り出すための製品商業化や製造など、多方面に及んでいます。製品・サービスグループは、SRIの最新の技術やシステム、ソフトウェアを市場に送り出すことに取り組んでいます。この仕事を引き受けた大きな理由には、私の上司であるJohn Van Scoterの存在もあります。Scouterがチームにもたらす気遣いや思いやり、知識、透明性は、何物にも代えがたいものなのです。
SRIインターナショナルでの私の職責は、製品の商業化と製造の様々な側面にわたっています。多くの役割を担当することで様々な部署と関わり、組織内の多様なグループから学ぶ機会があるのはとても楽しいことです。また、政府のプロジェクトにも携わることができるのは利益重視の民間企業ではなかなか経験できないことです。様々な仕事に携われることに毎日わくわくしながら出社しています。