ARPA-H(※) のカスタマーエクスペリエンスハブとインベスターカタリストハブ両方のスポークにSRIが選定される

(※) ARPA-Hは2022年5月に米国保健福祉省傘下に設立された医療高等研究計画局(Advanced Research Projects Agency for Health)の略称。

革新的な医療ソリューションの開発・展開をより迅速に実施することを目的とした全米ネットワークにSRIが参加


SRIは、2023年9月に立ち上げられた全米規模の医療イノベーションネットワークであるARPANET-H(the Advanced Research Projects Agency for Health)に含まれる、カスタマーエクスペリエンスハブ(CXハブ、顧客体験ハブ:Customer Experience Hub)とインベスターカタリストハブ(ICハブ、投資促進ハブ:Investor Catalyst Hub)にスポークとしての参加を認められました。

「それぞれのネットワークには数多くの組織が参加を認められていますが、両ネットワークのメンバーになるよう要請されたことは貴重な機会であり、SRIは大変光栄に思っています」とSRIのバイオサイエンス部門プレジデントであるKathlynn Brownは述べています。

この2つのハブのメンバーになることでSRIが得られるのは、資金獲得の可能性と、従来の契約プロセスと比べてより迅速に成果を実践できる柔軟な契約体系です。これにより、人々は革新的な先進医療の開発と治療の恩恵を受けられるまで何年も待つ必要がなくなります。

カスタマーエクスペリエンスハブでは、地方部から都市部まで誰もが同じように治療を受けられるようにすることを目指しています。インベスターカタリストハブの目標は、画期的なバイオ医療ソリューションを幅広く商業化し、これを加速させることです。この2つのネットワークは、革新的なハブアンドスポークモデル(hub-and-spoke model)を採用しており、すべてのアメリカ人に拡張性のある良好な医療効果をもたらすため、非営利団体(NGO)やマイノリティの支援組織など、幅広い人々にリーチできるよう設計されています。

「人々が革新的な先進医療による治療の恩恵を受けられるまでに、何年間も待つ必要がなくなります」-Kathlynn Brown

SRIはバイオサイエンス、応用研究、商業化の専門知識を提供し、医療に関する重要なテクノロジーをラボから現実の世界に移行させて活かしています。

「SRIの使命は、人々がより健康で安全な生活を送れるような影響を与えることです。この全米規模の医療イニシアチブに参加し、私たちのイノベーションを進めることで改善の成果を挙げられるのは誇らしいです。プレシジョンメディシン(精密医療)の分野における私たちの役割は非常に重要なものですが、特に地方部や十分なサービスを受けていない地域の人々は、政府や企業の支援がなければこの恩恵を受けることができないのです」とBrownは述べています。

SRIは次の4つの研究重点分野において、医療の効果を高めるというARPA-Hの使命に賛同した組織の全国的なネットワークに参加します。医療サイエンスの未来、プロアクティブな(先制)医療、スケーラブルな(拡張性のある)ソリューション、レジリエントな(強靭)システムです。ARPANET-Hのハブとスポークの構成は、幅広い領域の専門知識、地理的多様性、そして地域社会の視点を表しています。

「ARPA-Hモデルの利点は、信頼のおけるメンバーが迅速に行動を起こせるため、適した医療をより早く、より安全に提供できるということです」とBrownは述べています。


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